同じ事業所で介護保険と障害福祉のサービスが受けられる共生型サービス。介護保険法が2018年に改正され、高齢者と障害者が同じ施設内でサービスを受けられる制度が新設されたのだ。
これによって介護保険事業所と障害福祉事業所とが、それぞれ必要な基準を満たせば共生型サービスを提供することが可能となる。利用者にとっては、高齢になっても施設を移る必要がなくなるので、今回の改正は魅力ある内容だろう。
もちろん施設側にとっても、人材を調整することなくそれぞれに必要なサービスの提供を持続できるのはメリットなのだ。このように、新しい制度として注目されている共生型サービスは、そこで働くスタッフにとっては介護サービスと障害福祉サービスの両方を学んだり体験できたりできるという魅力がある。
障害福祉サービスは介護サービスとは異なり、対象者の年齢層が幅広いため、介護サービスの利用者とは異なった配慮が必要になるかもしれない。障害福祉サービスでは、精神疾患のある人への対応が求められる。
一口に精神疾患といっても、うつ病や統合失調症など様々あるので、基本的な知識は必要だ。つまり、共生型サービスのスタッフは、幅広い知識や技術が求められるのだ。
最初のうちは大変かもしれないが、現場でいろいろな実務経験を積むことによって得がたいスキルが身につく。障害福祉サービスと介護サービスの両方のスキルを習得することは、今まで以上に地域社会に大きく貢献することになる。それを踏まえると、とても魅力ある仕事といえるだろう。共生型サービスについてさらに詳しい情報を知りたいなら、こちらもぜひ参考にしてほしい。